その名も寂し、暮坂峠

枯野の旅

歌人若山牧水が詠んだ数少ない詩のひとつ、
若山牧水は、明治32年、宮城県生まれ。暮坂峠へは、大正11年10月20日に、花敷温泉から四万温泉へ向う途中におとずれ、歌を詠んでいます。
文中では、雪景色の中を沢渡温泉に向かって、弟子の門林兵治(文中ではK-君)と2人徒歩で越えたところです。牧水は、「...やがてひろびろとした枯芒の原、立枯の楢の打続いた暮坂峠の大きな沢に出た。」と印象を書いています。草津温泉から暮坂峠を越え沢渡温泉に至る道端には、その文中に挿入された歌の碑がたくさん立てられ、自然環境もよく残されていて、当時の旅を追想させる所です。別に、この時の印象を詠った「枯野の旅」という詩が残されていて、これを刻んだ立派な詩碑と牧水の旅姿の像が、1957年(昭和32)峠に立ちました。
 
 

この詩が刻まれた碑が建つ暮坂峠は、古くから草津へ抜ける交通の重要な役割を果たしてきました。
現在では日本ロマンチック街道となり、 詩碑と、マントを羽織った旅姿の牧水像が美しい景観を見守り続けています。

牧水祭り

牧水が通った10月20日には毎年ここで、盛大な牧水祭が催され、牧水ゆかりの人々が集い,「枯野の旅」の詩の朗読や、地元のコーラスグループによる歌唱、中之条町オリジナルソングなどが披露されます。,来場者者にはナメコ汁が振る舞われ、地元の物産品や農産物の直売もあります。普段は、標高1,086mの峠にある、こぎれいな茶屋で一服休憩することができます。